【むずむず足症候群の鍼灸】
当院には時折むずむず足症候群の患者様が来院されます。
メールでのご予約が可能となりました。予約ホームはこちらです。

妊娠中は20パーセントくらいの確率で、この症状が出ると言われ、鉄欠乏性貧血やドーパミンの働きの問題が、関係していると言われています。
人工透析を行っている方では、3人に一人が、症状を訴えると言われています。
向精神薬との関係もあるので、うつ病を初め、精神疾患の患者様もしばしばこの種の訴えをします。
鍼灸は脳内の中枢神経に作用しますので、こうした症状にはかなり有効です。関連した論文と基礎理論を紹介します「以下リンクをお読みください」。

ここまで分かった鍼灸医学-基礎と臨床との交流 脳機能および中枢神経疾患に対する鍼灸の効果と現状

鍼刺激と大脳皮質局所血流

鍼灸医学の化学的な基礎理論についてはこちらをお読みください

悪阻で7kgも減った患者様が来院され、むずむず足症候群とされたのですが、薬を使えず、夜も眠れなくなり、死にたいと言っておられました。
2回目の治療の時には、食べ物を少しずつ食べられるようになり、それと共に足の症状も減り、眠れるようになってきました。
3回目では、仕事復帰ができ、もう少しでフルタイムにできそうとのこと。
妊娠中でも鍼灸は安心して行えます。
もちろん妊娠していない方の症状にも対応しています。
貧血や持病を持っている方、向精神薬を飲んでおり、体調を崩している方に鍼灸をお薦めしています。

関連書籍の紹介はこちら
以下、詳しい説明です。→

むずむず脚症候群「英: restless legs syndrome、RLS」は、身体末端の不快感や痛みによって特徴づけられた慢性的な病態です。
原因はまだ確定されていませんが、脳内での鉄分の欠乏や、ドーパミンの合成異常がかかわっているという仮説が有力です。
次のような仮説が立てられています。→
1.神経伝達物質であるドーパミンの機能低下
2.中枢神経における鉄分の不足による代謝の異常
3.脊髄や末梢神経の異常
4.遺伝的な要素
など。
情報の受け渡しを行うドーパミンという神経伝達物質は鉄分が不足すると分泌量が減り、情報を正しく伝えることができなくなってしまい、脳への情報が誤って伝えられる為、身体の感覚に異常を感じるとされています。
周期性四肢運動障害とむずむず足症候群は密接な関係があることが昔から議論されており、現在は同じ原因、同じ疾患カテゴリーに属すると考えられています。
自覚症状は、じっとした姿勢や横になったりしていると下肢の部分や腰から背中、にむずむず感覚を訴えます。
場合によって腕や手など全身にまで現れます。
「むずむずする」・「じっとしていられない」・「痒い」だけでなく、「ピンでなぞられているような」・「針で刺すような」・「火照るような」・「蟻やミミズなどの虫が這っているような」などの異様な感覚が現われ時には「振動」のような感覚を訴えます。
激しい痛みを訴える場合もあり、手を足に突っ込みたいと言う患者様もおられます。
3分の1の患者では週に2回以上、中等症から重症の症状が起こるとされています。
特に夕方から夜間にかけて症状が増強するという特徴があります。
日中でも症状が出現することがあり、じっとしていられないため入眠障害・熟睡障害や中途覚醒のような睡眠障害の要因となりやすいです。
日常の座ったままやじっとした姿勢の活動を阻害されることがあるため、生活に大きな支障が出ます。
結果昼間の疲労感や昼夜にわたり生活の質(QOL)に悪影響を及ぼします。
症状が悪化すると睡眠障害と過度のストレスから「うつ病」になる事例も多いです。
なりやすい病態は→
鉄欠乏性貧血
妊娠(5人に1人の高率で現れる)とされています。
腎不全で人工透析を受けている場合、3人に1人の高率で現れるとされています。
抗うつ薬や抗精神病薬を服用している場合にもムズムズ足症候群が現れる場合があり、
血中フェリチン濃度が50ng/mL以下では症状が顕著です。
その他、パーキンソン病、胃切除後の下肢静脈血栓、慢性呼吸不全、心不全、糖尿病、
甲状腺機能低下症、尿毒症、痛風、結核、肝炎、肺炎などの感染症、関節リウマチや
線維筋痛症の随伴症状。(この場合、全身にRLS症状が出るもよう)と言うことです。
昨今の研究で遺伝性 むずむず脚症候群は同じ家系の人にみられることが多いことが分か
り関連する遺伝子が解明されてきています。

診断の指標は→
1.睡眠中あるいは安静時の周期性四肢運動の合併
2.ドパミン受容体作動薬(ドパミンアゴニスト)が不快感の軽減に効果をもつ
3.レストレスレッグス症候群の家族歴がある
4.日中の強い眠気がある
とのこと。

注意すべきことは→
日常生活で誘発因子になるカフェインやアルコール、過度の喫煙を避けることが第一。
睡眠を浅くする可能性があるカフェインを含む飲料を控える事。飲酒は入眠を誘導するがアルコールが分解される過程で喉が渇き交感神経が刺激され、却って睡眠が浅くなるので、飲酒を控えることも効果があるとされている。

やった方が良いことは→
就寝前に脚のストレッチやマッサージを行い、筋肉のこわばりを取ると改善されることもあります。
股関節のストレッチを意識しながらラジオ体操を行うと改善されることもあります。
その他、立っている時、足の小指の先が地面につくようにする。
寝ている時、仰向けになり、足の指で握りこぶしを作り、足をがに股に開く。

一般的な治療法は→
ドーパミン機能の促進剤、あるいは抗てんかん薬の一種のクロナゼパムをごく少量使用(針灸・漢方薬による治療にて新陳代謝を促し、ドーパミン等の脳内ホルモンの分泌を正常化しRLSの症状が軽減され改善していくこともあるとのこと。