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嬉しいお知らせ「不妊症鍼灸」

昨年末から当院に通院されている30代半ばの女性が、心拍確認ができ、現在はつわりの鍼灸で継続して来院されています。
短期間で結果が出て良かった。

つわり「悪阻」の原因が解明されました

これまでつわりの原因には、ホルモン説や精神的な問題説などがありましたが、当院ではホルモンの影響説を採用し、鍼灸治療を行い、一定の効果を上げてまいりました。
今回ホルモン説が正しかったことが明らかになりました。
つわりの原因、やっと解明 女性の問題「軽んじられてきた」と研究者:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASRDM3RLDRDLULBH011.html
 妊娠中、多くの女性が吐き気などを経験する「つわり」に、特定のホルモンの増加が関係することを、米国や英国などの国際研究チームが明らかにした。論文が英科学誌ネイチャーに掲載された。
 研究者に女性が少ないなど、医学界、研究界にもジェンダー格差があり、女性特有の健康問題は軽んじられる傾向があった。そのためつわりの原因も、最近までよくわかっていなかった。今回の成果は、治療につながる可能性もあるという。
 つわりは妊娠初期に多く、70%の女性が経験するとされる。軽くすむ女性もいる一方で、飲食ができず、体重減少や脱水などで入院しなければならないほど重症化する人も中にはいる。こうしたつわりや、重症化した「妊娠悪阻(おそ)」の原因については近年、「GDF15」というホルモンとの関連が指摘されている。GDF15は通常時から人の体内に存在し、がんや加齢、喫煙などによって上昇することがわかっている。妊娠すると胎盤でつくられ、妊娠中に大きく増える。
 研究チームが妊婦の遺伝子や血中成分を解析したところ、妊娠中に吐き気や嘔吐(おうと)を経験した人は、そうでない人に比べて、GDF15の値が高かった。このGDF15の大部分は胎児に由来していた。
 また、妊娠前のGDF15の値が低い女性はつわりが重症化するリスクが高かった一方で、遺伝性血液疾患によりGDF15が慢性的に高い女性は、つわりをほとんど経験していなかった。

と言うことで、喫煙者だった方は男性でも経験があると思いますが、煙草を大量に吸うと、嘔吐感が出ますよね。
あれが、つわりの時の嘔吐間が出る原理に似ていると解釈できます。
さてなぜ嘔吐感を鍼灸が抑えられるのか。
それは脳内モルヒネとの関係で説明できますね。
すでにホスピスなどで、抗がん剤の副作用低減のためや苦痛感を抑えるために、鍼灸治療は一定の効果を上げていますが、鍼灸刺激により、脳内モルヒネが分泌促進され、嘔吐感を抑えたり、不快感を抑えると言う原理が、つわりにも適応されると考えられます。
当院でも、悪阻の患者様の多くは、鍼灸をすると一定の時間場合によっては1週間程度は楽だけれど、また症状が出てくると言う場合が多いです。
つまりホルモン地は高い状態であり、それを脳内モルヒネで抑えても、脳内モルヒネの値が低くなると症状が再び現れると言うように推測できます。
脳内モルヒネは薬剤と違い、自分の体で生成される物ですので、副作用はないと解釈できます。
鍼灸をしてつわりが抑えられないタイプの患者様もおられますが、この研究で示されているように、遺伝的にホルモン値が低いタイプなどに当てはまる可能性がありそうですね。

「つわりがあると赤ちゃんは大きく生まれるのに、 重いつわり(妊娠悪阻)では赤ちゃんが小さく生まれる」の謎を解明 | 国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/press/2022/220420.html
と言う研究もありますので、鍼灸でつわりが一定時間抑えられる訳ですから、その時に食事ができると言う事は、赤ちゃんの生育にも良いことですよね。