過敏性腸症候群についての鍼灸論文研究などについて
2月 5, 2026
add a comment
過敏性腸症候群(IBS)に対する鍼灸治療の有効性は、国内外の多くの研究論文で報告されています。
代表的な最新の臨床研究「2026年1月現在」やシステマティックレビュー→
1. 最新の臨床研究(2024年〜2025年)
難治性IBSに対する有効性の証明 (2024):
標準的な治療で改善しなかった難治性IBS患者に対し、鍼治療が症状の重症度スコア(IBS-SSS)を有意に低下させることが報告されました。この効果は治療終了後4週間の追跡期間中も維持されています。
下痢型IBS(IBS-D)への長期効果 (2025):
下痢型IBS患者を対象とした試験(ACTION試験)では、鍼治療が腹痛や便の形状を改善し、その効果が18週間にわたって持続することが示されました。
薬物療法との比較 (2025):
下痢型IBSに対し、鍼治療は従来の薬物療法よりも高い効果を示す可能性が示唆されています。
便秘型IBS(IBS-C)と微生物の関係 (2025):
電気鍼治療が便秘型IBSの症状を改善し、腸内細菌叢(微生物バイオマーカー)に変化を与えることが特定されました。
2. 日本国内の症例報告・研究
J-STAGE掲載の症例研究:
J-STAGEなどの国内データベースでは、高齢者 や小児 のIBSに対する有効例が報告されています。
作用機序の研究:
鍼刺激が「脳腸相関」に働きかけ、内臓の知覚過敏を抑制したり、腸の蠕動運動を調節したりするメカニズムについての研究が進んでいます。
3. 研究で頻用されるツボ(経穴)
論文でよく用いられる代表的なツボは以下の通りです:
腹部: 天枢(てんすう)、中脘(ちゅうかん)、関元(かんげん)
足・手: 足三里(あしさんり)、太衝(たいしょう)、内関(ないかん)、上巨虚(じょうこきょ)