成長痛については医学的に解明されていない部分が多かったのですが、昨今遺伝的な要素が大きいと言う研究が明らかになってきています。

参考→

子供の突発関節痛は疾患 遺伝子が変異、京大など解明
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO02787950V20C16A5000000/

 イワユル成長痛とオスグット「オスグットシュラッター病」、、足の付け根(股関節や骨盤、鼠蹊部)が痛むペルテス病や、アキレス腱がかかとを引っ張って炎症が起こるシーバー病(踵骨骨端症)、ひざの軟骨のラッセン病、すねのシンスプリントなどは異なりますが、実は検査しても見つからなかっただけと言うこともしばしばありますので、注意しましょう。
小児から学生の鍼灸についてはこちらをお読みください。

様々な種類の疾患がありますので安易に成長痛だから気にしなくて良いと言うことにはなりません。
特に1年間に10cm以上も身長が伸びた場合などには、痛みが出ることが多く、過度な疲労蓄積につながる負荷の強いスポーツは控えるか、きちんと管理してトレーニングをすべきです。
絶対に根性論はいけませんので、ご理解ください。
痛みが悪化している期間は、その痛みがなくなるまでトレーニングを中止すべきです。
 
鍼灸の流れ→
鍼をするとほとんどその場で痛みが減ります。
しかし、また再現してきます。
痛い時に鍼治療を行い、繰り返すうちに痛みがなくなれば、終了となります。
痛みの範囲や状況は、個体差が大きく、なかなかどれくらいとは言えません。
スポーツのやりすぎにはかなり注意が必要です。
 
 いわゆる成長痛はだいたい2~6歳の子どもにおこりますが、時に思春期まで症状が見られます。
日中は元気よく遊んでいるのに、夜寝ているときに、急に足が痛いと起きだしたり、泣いたりします。
特徴として、痛みは長く続かず、さすってあげたり、だっこしたりすると治り、また寝てしまうことが多いです。
月に2~3回以上、そのような訴えがあり、2から3年そうした状態が続くことがあります。
特に検査をしても原因がなく、 足にけがや炎症はありません。
夕方から夜間にかけて膝関節の痛みを訴えたり、大腿や下腿、股関節や足の踵部・甲部などの痛みを訴えることもあります。
一般に急激な成長が痛みをもたらすと考えられていますが、個体差が大きく、原因は不明です。
骨の急な成長で骨に付着する腱との結合部に生じる炎症、あるいは成長期小児の脆弱な骨端部軟骨組織への負荷により炎症が起こる骨端症が原因とも説明されていますが、エックス線所見等では、組織的な問題が見つかりません。
 いわゆる「成長痛」の多くは、日中の運動による疲労との意見もあります。
また心理的なストレスが原因であると言う意見もあります。
その他にも、関節が緩く、過伸展が原因であると言う意見もあります。
マッサージやストレッチは効果的で、心理面での配慮も重要になります。