多くの不妊症に悩んでおられる皆様がマカのことを聞いたことがあるのではないかと思います。
昔からこのマカは、、子宝に良く効くサプリメントとして知れ渡ってきました。
当院にこられる不妊症や不育症の皆様も、マカを試したことがあると言う方が多くいらっしゃいます。
効果的であったとする人もおりますが、体調が悪化したと言う方もおられます。
サプリメントの売り文句として、副作用がないとか、体に優しいと言う言葉を多用しがちです。
逆に考えてみてください。
効果があるとするなら、逆効果も考えられると言うことではないでしょうか?
つまり、作用も副作用もないのであれば、飲む価値のないものだと言うことではないでしょうか?
鍼や灸も、適切な場所に、適切な時間、施術をするから良いのであって、数値上副作用があったと証明できないから、副作用がないとするのは、こじつけです。
サプリメントも、売り文句だけでは判断してはならない、その人の体質にあった、飲み方や、適応不適応があって当然です。
体に合わないものは、飲まずに、体調の良くなるものを選んでくださいね。
以下にマカについての、研究結果や、ウィキペディアの記述などを交えながら、解説いたします。
 「ウィキペディアより引用」鈴鹿医療科学大学大学院保健衛生学研究科の研究において、更年期障害やストレスからくる若年性更年期障害に対し行われるホルモン補充療法のひとつとして、マカの効果が十分期待できるものと考えられると発表された(「医学と生物学」第145巻・第2号・2002年8月10日)。
→ホルモン補充とありますから、僅かな量で体調に大きな影響を及ぼすのがホルモンですので、使用方法には気を使う必要がありますね。
 「同」日本農芸化学会の発表(2005年)によれば、マウスの遊泳運動実験の結果、マカ抽出物には持久力向上・抗疲労作用を有することが示唆された。同学会が翌年行った実験では、マウスに高脂肪食とマカ抽出物を並行して与えたところ、マカ抽出物には抗肥満作用を有することが示唆された。
→マカには基礎代謝を上げる作用があるようですね。
 <a href=”http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000006943.html” target=”_blank”>女性の不妊症に朗報、マカで妊娠しやすい体づくり。|株式会社ヤマノのプレスリリース</a>
→によると、中村学園大学 薬膳科学研究所のマウスの実験で、基礎的なマカの効果が、推測できます。
これは、あくまでもマウスの実験であって、人間でも必ず効果が表れることを、保証したものではないということを、理解しましょう。→
「サイトから引用」→黄体形成ホルモン(LH)や卵胞刺激ホルモンは、視床下部からの刺激により下垂体から分泌され女性の排卵を誘発し

ます。しかしストレス等によってその分泌量が低下すると排卵が起こらなくなります。
そこで雌のラットに極軽度のストレスが存在する環境下、自由摂食の飼育でマカを混ぜた餌を与えたラットとマカを混ぜない餌を与えたラットに分け、排卵直前の黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモンの血中濃度を測定してみると、普通の餌のみを食べていたラットはホルモンの数値が低いのに対し、マカを混ぜた餌を食べていたラットの黄体形成ホルモンや卵胞刺激ホルモンの数値は上昇し、尚かつ血漿中の黄体形成ホルモンは用量依存的に上昇するという結果をもたらしています。「引用終わり」
マカによるホルモン地の変動が、人間でも起こりうる可能性を示唆しています。
ところで、マカを飲んだ女性が、生理不順になったり、体温にばらつきが出てきたと主張するのを、耳にしたことがあります。
それはある意味当然だと考えます。
良い効果を出すためには、ジャストフィットした、ホルモン地になることが理想でしょうから、どの体質の人に、どの程度のマカが必要であり、不適応な場合が何なのかが、まだまだ分かっていないからです。
ですから、体外受精などで、細かく数値を確かめながら治療を行っている皆様は、ホルモン地の安定に逆効果の場合もあるのだと理解しながら、マカを選択することをお薦めいたします。
私たちが鍼灸を行う時にも、ホルモン地や体温、体調、便秘の有無などをうかがいながら、施術す方法を選択していきます。
サプリメントは、良い効果も出ますが、合わない物は無理に飲み続けないようにしましょう。
以下ウィキペディアから、抜粋いたします。
 Maca
マカ(Maca)は南米ペルーに植生するアブラナ科の多年生植物。根は薬用ハーブとして使われる。
ペルーでは広くマカと呼ばれている植物はSoukup(1970)によれば記録されている物で100種類あり、うち11種類がペルーに自生する。
インカ帝国時代から重要な食物として栽培され、強烈な紫外線と酸性土壌、昼夜の温度差の激しい過酷な自然環境に育つ。土壌の栄養素を満遍なく吸い取るため、一度マカを栽培した土地は数年間不毛になるといわれる。種まきの時期は10 – 11月、収穫は1年後の6 – 7月、収穫後は3か月以上強烈な太陽光線のもと天日乾燥する。乾燥したマカの根は7年もの年月の貯蔵に耐えることから、保存食としても用いられる。栽培地はフニン県ボンボン高原など標高4000から5000メートルの高地が適する。
スペインがペルーを征服した時、スペイン軍の連れてきた馬が高地の環境に順応できず、交配して子供を作ることなく死んでしまう危機に瀕した際、原住民の勧めでマカの葉を馬に与えたところ、みごと馬の繁殖に成功し、結果的にインカ帝国の征服に成功したということが当時のスペインの記録に残されている(雑誌「SOMOS」1996年6月1日号)。
必須栄養素を多く含み、アンデスで栽培される植物の中でも極めて優れた栄養値を示す。乾燥マカ100gの栄養構成は、炭水化物59g、たんぱく質 10.2g、繊維8.5g、脂質2.2gで、他に大量の必須アミノ酸や、ジャガイモの倍以上の鉄分とカルシウムを含む(1993年ナポリ大学発表資料による)。その他リノール酸、パルミチン酸、オレイン酸といった脂肪酸、ビタミンB群、ミネラル、グルコシノレート等も含有する。
以下、一般的なマカ粉末100gあたりの主要な栄養成分の分析結果を示す。

分析項目
カルシウム 586mg
鉄 11.5mg
タンパク質 11.3g
亜鉛 7.93mg
アミノ酸
アラニン 0.39g
アルギニン 0.61g
アスパラギン酸 0.67g
グルタミン酸 0.73g
グリシン 0.35g
ヒスチジン 0.19g
イソロイシン 0.28g
ロイシン 0.45g
リジン 0.31g
メチオニン 0.11g
フェニルアラニン 0.29g
プロリン 2.49g
セリン 0.33g
トレオニン 0.33g
チロシン 0.20g
バリン 0.39g
日本食品分析センター調べ
サプリメントのページに戻る→