舌痛症は、器質的な変化が認められないにもかかわらず、舌に慢性的な痛みやしびれが生じる病気です。
女性に多く、歯科治療後に発症することが多いようです。
特別舌に病変が認められないことがこの病気の特徴です。
痛む部位が移動したり食事中は痛みが緩和されるなどの症状から、「気のせい」にされることが少なくありません。
そのため、適切な診断と治療がされていないケースが非常に多いとされています。
原因は十分に解明されておりません。
病院、クリニックでは抗うつ薬を中心とした薬物療法が行われることが多いです。
不眠や不安を伴う場合は、睡眠導入薬や抗不安薬を併用することもあるようです。
漢方薬では柴胡加竜骨牡蛎湯の処方がありうるようです。
さてこのような舌の痛みや痺れには鍼灸が効果的な場合があります。
実際鍼灸治療直後で、痛みが軽減したり、味覚障害やドライマウスが改善する場合もあります。
メンタル的な問題がある場合が多いのも特徴です。
鍼灸刺激は、脳の反射を利用した施術です。
実は原因が不明なのに、痛みや痺れがある場合には、脳の機能的な問題を疑います。
舌だけでなく、怪我が治っているのに、痛みだけが続いてしまうといった症状は、沢山あります。
鍼灸を一度試してみるのも良いのではないでしょうか。

舌の痛みやしびれの原因となるような腫れや炎症などは見つからない。
神経の麻痺も認められない。
血液検査でも特に異常値は認められない。
食事中や何かに熱中している間は舌の痛みやしびれを感じないことが多い。
日内変動があり、夕方から夜に悪化する。
痛む部位が移動する。
原因[編集]