青熊宇都宮治療院では、医食同源の考え方から、さまざまな栄養素について、解説をしています。昨今サプリエントが、盛んに宣伝され、いったい何を選べば良いのか、分からないと言う患者様が増えています。
当院では、不妊症や不育症、自律神経失調症や、更年期障害の患者様が多くいらっしゃいます。
不安を感じていらっしゃる患者様は、少しでも良かれと思って、サプリメントを試してみたいと考えておられる方も、多くなっています。
サプリメントには効果が不明な物も多く、できるだけわかりやすく情報を提供したいと考えています。
また、食品でもサプリメントでも、個々の体質や体格によって、最適な量が異なります。
バランスが重要ですので、一つの栄養素に拘らずに、季節にあった食品を選ぶことを推奨いたします。過剰摂取は、副作用を起こすだけでなく、肥満につながることがありますので、注意してください。
当院ではサプリメントの販売は行いませんので、各自の判断で、ご購入の可否を決定していただくようお願いいたします。

 今回はカロテンです。
 カロテンはカロテノイドの一種です。
カロテノイド(carotenoid)は天然に存在する色素です。
炭素と水素のみでできているものはカロテン類、それ以外のものを含むものはキサントフィル類といいます。
カロテンやキサントフィルは抗酸化作用が大きいのが特徴です。脂肪とともに摂取すると効率的に吸収することができます。
カロテンは体内に吸収されるとビタミンAとなります。
カロテンの化学的な有効性につきましては、以下のリンクをご一読ください。

<a href=”http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail42lite.html” target=”_self”>カロテン「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)</a>

 カロテンの効果を要約すると以下のようになります。→
循環器系については、他のビタミン類との相互作用で、何らかの効果が示唆されていますしかし、効果がないとする研究も複数あります。
呼吸器系、喘息患者に対する何らかの効果が、示唆されていますが、効果がないとする研究も多く存在します。
糖尿病に対しては、何らかの影響を及ぼすことが示唆されています。
栄養失調に対して、効果があるとされ、妊娠中の母体や妊娠後の母体の健康維持に何らかの効果がるとされています。
しかし、胎児への効果については、特記したものはないようです。
白内障には効果がないようですが、華麗性の黄反部変性症に効果があるとする、研究があります。
長期の摂取で、認知症予防効果があるかもしれないとされています。
変形性関節症に効果があるようです。
光過敏症に効果があるようです。

 以下ウィキペディアより抜粋。→

 βカロテンは細胞膜の損傷を防ぐ働きをするとされています。
人体の脂肪組織に蓄えられ、肝臓や小腸の粘膜の中で、必要な時にβ-カロテンが2分子に分かれビタミンAになるため、プロビタミンAとも呼ばれています。

 β-カロテンを多く含む食べ物→
緑黄色野菜 : カボチャ、ニンジン(西洋系)、アシタバ、コマツナ、シソ、ホウレンソウ、マンゴー

 リコペンは多くの植物でβカロテンやαカロテンの前駆体としてわずかに存在しています。
その中でもトマトや柿、金時ニンジン、グミなどに多量に存在しています。
抗酸化作用が大きいと考えられており、男性不妊症で精子の運動率が改善するのではないかとする研究が、那須国際医療福祉大学で行われています。

 ルテインは黄色をしており、高い抗酸化作用を持ち、緑黄色野菜、果物に多く含まれています。
目(黄斑部や水晶体)、乳房、子宮頸部にも多く存在しています。
目の機能強化や加齢黄斑変性などの眼病予防に役立つとして、近年注目されています。
 
ルテインを多く含む食物→
緑黄色野菜 : ホウレンソウ – ブロッコリー – キャベツ
豆類
花 : マリーゴールド
藻類 : アオサ
卵黄
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