青熊宇都宮治療院では、不妊症や不育症、更年期障害や自律神経失調症、鬱病やパニック障害の患者様から、サプリメントに関する質問を多く頂戴します。
昨今本当に多くのサプリメントが発売され、何を選べば良いのか、分からないと言うこともうなづけます。
個々の体質に合うものは何かと言うことがありますので、難しい問題ですが、できるだけ分かりやすく記したいと思います。
当院は鍼灸マッサージ治療院ですので、ご購入については、ご自身の判断でお願いいたします。
この情報は、ウィキペディアとα-リノレン酸 -「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)の記述を元に、記しています。
α-リノレン酸は多くの植物油に含まれる、多不飽和脂肪酸であり、ω3 脂肪酸です。
人はα-リノレン酸を合成することができませんので、動植物から摂取する必要があります。
また人体内でα-リノレン酸を原料としてEPAやDHAを生産することができますが、α-リノレン酸からEPAやDHAに変換される割合は10-15%程度であるため、EPAやDHAもできるだけ食物から摂取する必要があります。
必須脂肪酸であり、1日約2gのα-リノレン酸の摂取が必要であるとされています。
ところが、この2gをクリアすることが難しいのです。
必要量2gを仮にホウレンソウに換算すると1日1.4kgに相当します。
草食動物なら可能な量かもしれませんが、人が植物の葉だけで、摂取することは現実的ではありません。
「α-リノレン酸は広葉植物の葉のチラコイドの膜組織(光合成に関わる)からも得られる。実際、ホウレンソウやチンゲンサイなどの青物野菜からα-リノレン酸が検出されている。ゆえに、葉は草食動物の格好のα-リノレン酸の供給源である。」とのこと。
動物性脂肪にもわずかながらα-リノレン酸が含まれていますが、ヘット(牛脂)の場合では1日300g摂取する必要があり、こんなに油を摂取すると血管障害を引き起こす危険性がありますので、これも却下です。
α-リノレン酸1日あたり2gはキャノーラ油なら1日20gに相当しますのでこれならいけるかもしれません。
「種油にはα-リノレン酸が含まれているものがあり、エゴマ、アブラナ(キャノーラ)、ダイズ、アマに含まれている。特にエゴマに多く含まれている。その他の食用油には含まれていないか、わずかしか含まれていない。」とのこと。
エゴマ油は高いんですよね。
植物油として 別名 リンネ名 % ALA† ref.
シソ(エゴマ) shiso(perilla) Perilla frutescens 58%
アマ linseed Linum usitatissimum 55%
アブラナ canola Brassica napus 10%
ダイズ soya Glycine max 8%
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α-リノレン酸の摂取が少なく、アラキドン酸が過剰に存在するようになるとアラキドン酸カスケードを経て多数の作用の強い生理活性物質が産生されて炎症が起こることがあるとのことです。
α-リノレン酸から生成されるDHAは脳や網膜のリン脂質に含まれる脂肪酸の主要な成分です。
妊娠・出産期には母親には無視できないω-3脂肪酸の枯渇の危険性が高まり、その結果として産後のうつ病の危険性に関与する可能性があるとのこと。
健常者と比較してうつ病患者はω-3脂肪酸の蓄積量が有意に低くω-6とω-3の比率は有意に高かったことが指摘されている。
2011年にハーバード大学で発表された10年以上にわたる50,000人以上の女性を対象とした調査で、
α-リノレン酸を豊富に摂取し、同時にリノール酸をあまり摂取しないことは、
有意にうつ病の発生を減少させることが認められた。
また、この結果と対照的にこの調査では、魚油に含まれるEPAやDHAの摂取は、うつ病の発生を減少させないことが認められたとのこと。
α-リノレン酸を摂取すると心血管疾患のリスクが軽減されるとの報告がある。
アメリカの研究で、α-リノレン酸で、肺炎のリスクを低減させる可能性が示唆されています。
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