青熊宇都宮治療院では自律神経失調症や更年期障害、不妊症や不育症、妊娠中の不調などで来院される患者様が多くいらっしゃいます。
当院は鍼灸指圧マッサージ治療院ですが、多くの患者様から、より健康的な生活を求めて、健康食品についての質問を多く頂戴します。
昨今多くのサプリメントが発売され、何を選べば良いのか、迷ってしまうと言うのもうなづけます。
医食同源と言う考え方から、できるだけわかりやすく解説したいと考えています。
当院はサプリメントの販売は行っていませんので、ご購入につきましては、ご自身の判断でお願いいたします。
 今回はビタミンEです。
 この情報は、ウィキペディアと健康食品」の安全性・有効性情報国立健康・栄養研究所の記述を元に、記しています。
ビタミンEが欠乏すると、神経障害を引き起こすとされています。
また未熟児のビタミンE欠乏で、溶血性貧血や深部感覚異常、小脳失調の原因となります。
さらに、不妊症や筋萎縮症、脳軟化症の原因となると考えられています。
過剰に摂取すると、骨粗しょう症のリスクがあるとされています。
ビタミンEはひまわり油、コーン油、オリーブ・オイル、キャノーラ油、大豆油などの油脂類や
アーモンド、ラッカセイ、大豆などの種実類、
キャビア、いくら、たらこなどの魚卵類、
青魚やマヨネーズなどに多く含まれています。
必要量は→
成人男子(18?29歳) 7 mg/day
成人女子(18?29歳) 6.5 mg/day
上限量は→
成人男子(18?29歳) 800 mg/day
成人女子(18?29歳) 650 mg/day→とされています。
通常は、食品からの摂取で、十分賄えるとされています。
 ビタミンE「α-トコフェロール」は脂溶性ビタミン一つです。
植物、藻類などの光合成生物によって合成されます。
食品添加物の酸化防止剤としても利用され、抗酸化作用があります。
摂取したビタミンEは、胆汁酸などによってミセル化された後に、小腸から吸収されます。
その後リンパ管を通って、肝臓に運ばれます。
肝臓では、α-トコフェロールが輸送タンパク質に結合し、血流を通して、体の組織に届けられます。
ビタミンEは生体膜に存在し、生体膜や血中リポタンパク質に多く含まれる不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きをしています。
人体内では、活性酸素による、脂質過酸化反応により、過酸化脂質が連鎖的に生成されます。
すると生体膜が損傷し、例えば赤血球では溶血が起こるなど生体膜の機能障害がおこると考えられています。
人体では、D-α-トコフェロールがもっとも強い抗酸化作用を持ちと言われています。
ビタミンEは代謝によって生じるフリーラジカルから細胞を守ります。
フリーラジカルはDNAやタンパク質を攻撃するので、ガンの原因ともなりうると考えられています。
またフリーラジカルは、脂質を酸化させてしまうとも言われています。
ビタミンEは、フリーラジカルを消失させることにより自らがビタミンEラジカルとなり、フリーラジカルによる脂質の連鎖的酸化を阻止すると考えられています。
発生したビタミンEラジカルは、ビタミンCなどの抗酸化物質によりビタミンEに再生されます。
従って、ビタミンCと共に摂取することで、相乗的に働くと考えられます。
例えば、放射線によっても血液中の赤血球の溶血反応がおこります。
放射線は体内で活性酸素を生じさせます。
活性酸素は体内の細胞の膜を破壊します。
ビタミンEの投与を行うと、放射線による赤血球の溶血や細胞小器官であるミトコンドリア、ミクロゾーム、リボゾームの脂質過酸化反応が抑制されるとされています。
ビタミンEは脂質の酸化を抑制しますので、結果的に細胞膜やタンパク質、核酸の損傷を防ぐ作用を持っています。
ビタミンEは活性酸素を抑制するため、心疾患、脳卒中、がんなどを予防する働きがあると考えられています。
抗酸化作用により、細胞の老化防止に役立つとも考えられています。
 
研究→
精子の機能と受精率の向上に、経口摂取で有効性が示唆されています。
月経前症候群「PMS」に、有効性が示唆されています。
心臓病「心筋梗塞、冠状動脈疾患」などの一次予防に有効性が示唆されています。
高血圧には効果がないようですが、動脈硬化には他の抗酸化部室との相乗効果があるのではないかと考えられています。
LDLコレステロールの酸化を抑制します。
子癇前症リスクの高い妊婦に、ビタミンCとの併用で、リスク低減に結びつくことが示唆されています。
妊娠中期からのビタミンCとの併用で、高たんぱく尿を伴う高血圧のリスクを減少させたと言うことですが、効果的ではなかったとする研究もあります。
妊娠中にビタミンCとEを併用しても、妊娠期間、新生児死亡率、低体重出生児数、早産、発育不全などには、特別影響しないようです。
発病後10年以内のインスリン依存型糖尿病患者の、腎臓の血流を正常化することに、有効性が示唆されています。
アルツハイマーで認識機能の衰えの抑制に、経口摂取で効果が示唆されていますが、有効ではないとする研究もあります。
血管性、混合型等の認知症の発症を防ぐのに、ビタミンCとの併用で、有効性が示唆されています。
ビタミンCとの併用が、急性ブドウ膜炎の治療で、有効性が示唆されています。
近視のレーザー治療で、角膜切除後の治癒を早めることが示唆されています。
ビタミンE、ルテイン、ゼアキサンチンの摂取量が多い人の、白内障リスクが、10年以上の摂取で、低くなると言う研究があります。
抗酸化ビタミン、亜鉛との併用摂取で、加齢黄斑変性症に、効果が示唆されています。
初期のハンチントン舞踏病では、有効性が示唆されています。
前立腺がん、胃食道がん、胃がん、大腸腺腫などで、有効性が示唆されていますが、がんの発生率や死亡率の抑制効果が見られないとする研究も多く存在します。
リウマチ性関節炎で、治療の補助として使用すると炎症の鎮静化は見られないが、痛みの軽減がある場合もあるとのことです。
変形性ひざ関節症では、効果的ではないとされています。
高齢者の免疫機能向上に、有効性が示唆されています。
環状肉芽腫に外用で、有効性が示唆されています。
ビタミンCとの併用で紅斑「炎症性の日焼け」に有効性が示唆されています。
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