耳鳴り、聴神経の機能低下が一因 生理学研究所などが研究結果
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG01H6S_R00C17A5CR8000/
耳鳴り、聴神経の機能低下が一因 生理学研究所などが研究結果

自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)などの研究チームは、耳鳴りに悩まさ
れている患者の脳活動を調べ、必要な音を聞き分ける聴神経の機能低下が一因とみられ
るとの研究結果を明らかにした。
耳鳴りの患者は国内に約2千万人いると考えられているが、多くの場合、耳鳴りがし
ているかどうかは、本人の訴えによって知るしかないという。チームは「耳鳴りの客観
的な診断法や、治療法の開発につながる」と期待している。
チームは、聴神経には、周りの音とのコントラストをはっきりさせて、聞きたい音を
聞きやすくする働きがあることに着目。脳活動に伴う磁場を計測する脳磁計を使い、片
方の耳だけに耳鳴りがするという患者7人が、静かな状況と雑音がする状況で、特定の
周波数の音を聞いたときの反応を調べた。
その結果、耳鳴りがしている方も正常な方も、静かなときよりも、雑音がしていると
きの方が特定の音に対する反応が鈍く、聞き取りづらくなっていることが示された。耳
鳴りがしている方がより鈍くなっていた。
チームは、正常な方では、聴神経の聞き分け機能が働いて雑音をある程度シャットア
ウトしたのに対し、もともと耳鳴りがしていると聞き分け機能がうまく働かず、雑音を
排除できなかったとみている。
生理研の岡本秀彦准教授(脳科学)は「聞き分ける力は、訓練すれば向上する。会話
や音楽など、さまざまな周波数を含む音をしっかり聞くと、耳鳴りの改善につながるの
では」と話している。〔共同〕

と言うことで、当院では耳鳴りに鍼灸で対応しています。
鍼灸刺激により、脳血流量が増えることが判っています。
耳鳴りの患者様が、鍼灸で改善する場合もある訳ですが、聴神経の働きが血流改善や、
神経反射などの作用で、改善するのではないかと推察されます。