かつて「うさぎ跳び」で鍛えた世代の懐古 プロ野球でも「根性主義」はもう通用しない
http://toyokeizai.net/articles/-/170262


と言うことで、まあ今の人に根性とか言っても、それはいったい何に立脚した論理なのと言うことになるんですよね。
「(笑」
協調性とか、団結心と言うのは、非科学的なトレーニングを、みんなで頑張れば体得できるなんてことはないですね。
今でも中学の部活だとか、場合によってはクラブチームなんかでも、根性論はまかり通っていますが、指導者や上級生に逆らうような態度を許したくないから、行っているような処もなきにしもあらずです。
本来は運動前後に行うべき整理体操を、先輩が行っていないからやりたくてもできないとか。
一人だけレジャーシートを持ち込んで柔軟体操はできないとか。
こういうのは対面を気にする日本的な悪臭でしょう。
スポーツは縦社会だからみたいな非論理的な悪臭を続けていると、今後日本のスポーツは衰退するでしょう。
子供も減っていますしね。
特に野球は競技人口が激減しています。
野球観戦は盛んですが、野球をする子供が減っているんですよね。
ちなみに当院にも野球だけでなく様々なスポーツを行っているお子様が来院されます。
多くの原因が、誤ったトレーニング、練習のしすぎです。
協調性を保つために、過酷なトレーニングを全体に課すると、当然体の弱い子供、体格に恵まれない子供がけがをします。
体格が良くても、成長期は骨端がまだきちんと固まっていませんから、過度なトレーニングは無駄どころか害ですね。
チームによっては364日練習とか。
全くナンセンスです。
そんなことをしないと根性が養われないなら、協議に向いていないから、もっと気楽にできるような処に移った方がよいですね。
正しい協議の在り方は、その子の個性に合わせたトレーニング方法を、自ら理解し体得できるようにすることです。
全体が同じトレーニングをするなんてことは、まさに非科学的で商。
もちろんチームとして協議を向上するための全体練習を否定するのではありません。
子供は体格も千差万別、成長の仕方も違います。
年齢で来ることもできないし、個別にみていくしかないんです。
スポーツ科学から見て、練習頻度は週に5回以内にすべきでしょう。
また体格や体力に合わせた練習時間の設定、走る距離、筋力トレーニングの在り方、痛みが出た時にかならず完治するまでの休息を与えるなどは、基本中の基本です。
そうした事を無視して小中学生で大活躍しても、けっこうな割合で高校生に上がるころには疲労が蓄積したり、身体組織に負荷がかかりすぎたことによる異常がおこって、トップ選手にはなれないと言う場合も多数みられます。
何時花開けば満足なのかと言うことも良く子供に理解させなくてはなりません。
大人になって活躍したいなら、正しい体つくりが必要ですし、何なら一つの競技だけ行わない方が、良い場合もあります。
こんな風に根性論の悪臭を書いてきましたが、実は私は子供たちに格闘技や球技をやらせています。
ゆるい所でもありません。
根性論は理不尽な一面があることを子供に分かってもらいたいから、スポーツは続けさせたいと思っています。
日本で生活しているかぎり、多かれ少なかれスポーツでなくても、根性論は存在しますので、子供自身が「それっておかしいよね」と言うことに気が付けることが重要です。
そして、「じゃーどうすればよいだろう」と考えられるようになれば、ずいぶんな成長ですから。
親の役割としては、根性論で子供の身体が壊れないように、老獪にセーブさせることだろうと思っています。