お薦め書籍です。 私は1週間で3から4冊は本を読みます。 鍼灸関連の書籍はもちろん、関連して様々なものを読んでいます。 育児書、しつけ本、発達学、脳科学の類も何十冊も読む訳ですが、極端な物が氾濫しているなと言う感想を何時も抱いていました。 この本はそんな私の子供にまつわる情報に対する印象を、分かりやすく解説してくれているなと思いました。 子育てに一生懸命になりすぎてしまったり、行き詰っている方には、一度客観的な立ち位置にリセットできる、良い本だと思います。 当院では小児鍼を行っていますが、親の立場としては、できることならなんでもしてあげたいと思うものだと、3人の子供の父として良く理解しております。 そういう気持ちを利用して、利益を上げるための施術を絶対に行わないと心に誓っております。 小児鍼は良い物ですし、お子さんの症状が改善すると嬉しいです。 ですが小児鍼だけで何でも解決できる訳でもありませんので、できるだけ情況に適した情報発信を心がけたいと思っています。 世に散乱している情報の中には、お子さんにとって良いものも沢山あると思います。 ですが、それを全部取り入れないと子供は育たない胃訳でもありませんし、何か一つ間違ったことを子供にしてしまったから子供が正常に育たないと言う訳でもありません。 バランスが大事ですよね。 叱ってはいけないとか、叩いてはいけないとか、テレビはいけないとか、ゲームはいけないとか、ほめなければならないとか、そういうことは極端になると、非正常です。 お子さんをガラス細工のようにしないためには、自然であることも重要です。 親が感情的であってはならないなんてことは、全くありません。 むしろ子供は人の感情を知り、不条理も知り、愛情も知り、時には馬締めで怠惰も知らないと、人間らしくないのではないでしょうか。 そんなことに、改めて気が付かせられる本です。