青熊宇都宮治療院では、うつ病やパニック障害、不妊症や、不育症、自律神経失調症、更年期障害などの患者様から、鍼灸治療の他、症状を改善するためのサプリメントについて、質問を多くいただきます。
それぞれ体質が異なりますから、何が良いと言うことは、簡単に言えませんが、さまざまな情報があふれて、どれを参考にするのが良いのかわからないと言うお話には、うなづけます。
当院では、分かりやすく情報をお伝えしたいと考えておりますが、販売はいたしません。
皆様のご判断で、お求めいただきたいと思います。
 今回はΩ-6脂肪酸です。
 この情報は、ウィキペディアと「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)の記述を元に、記しています。
 ω-6脂肪酸は「リノール酸に代表される」不飽和脂肪酸の一つで、必須脂肪酸です。国際的に脂質を評価しているISSFAL(International Society for the Study of Fatty Acids and Lipids)は、2004年には、必須脂肪酸としての1日あたりのリノール酸の適正な摂取量は全カロリーの2%(4-5g)としています。
日本人の食事摂取基準(2010年版)では、ω-6脂肪酸について1日9g前後の摂取が適正で、摂取上限は総摂取エネルギーの10%(22-30g)としています。
他方で、日本人のリノール酸摂取量は平均して13-15g/日で過剰にω-6脂肪酸を摂取しており、過剰な生理活性物質の産生を防ぐために、代表的なω-6脂肪酸であるリノール酸摂取量を7-8g/日に制限すべきとの意見もある。
ω-3脂肪酸とω-6脂肪酸の望ましい摂取比率は1:1から1:4であると言われています。
典型的な西洋での食事ではω-3脂肪酸とω-6脂肪酸の比率は 1:10から1:30の間で、ω-6脂肪酸の摂取が極めて高くなっています。
この原因は、海外では代表的な食用油の多くが高い比率のω-6脂肪酸を含んでいてω-3脂肪酸をほとんど含んでいないためとされています。
 ω-6脂肪酸は、ベニバナ油、グレープシードオイル、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、ゴマ油などの食品に多く含まれています。
 人体内ではステアリン酸からオレイン酸を生成することはできますが。リノール酸もα-リノレン酸もどちらも自ら合成することができません。
ω-6脂肪酸の生物学的役割の大部分は、体内の組織で見られる様々な受容体へ結合するn-6エイコサノイドへの変換の仲介です。
ω-6脂肪酸から、多数の生理活性物質の生成反応が生じます。
リノール酸などの、Ω-6脂肪酸の過剰摂取で、アレルギー反応と関連した強い生理活性物質であるω-6プロスタグランジン、n-6ロイコトリエン等のオータコイド類が多量に生産されます。
過度のω-6脂肪酸の作用で、アテローム性動脈硬化症、喘息、関節炎、血管の病気、血栓症、免疫炎症の過程、腫瘍増殖に悪影響を来すと考えられています。
n-3とn-6エイコサノイド前駆体の生成について代謝酵素が共通してるためにn-6脂肪酸とn-3脂肪酸とが競争的な相互作用をするとされており、Ω3とΩ6脂肪酸の摂取比率が重要なポイントになります。
この摂取比率が壊れたり、過剰な摂取となると、アレルギーが悪化するのではないかとする研究があります。
 うつ病が20世紀になって増加していますがω-6脂肪酸を多く含む植物油の摂取が増加したことと軌を一にするとされています。
うつ病患者においてはω-6脂肪酸からアラキドン酸を経て生成される炎症性の生理活性物質であるエイコサノイドのレベルが高いということが示されているとのことです。シーフードをたくさん摂取するところほど母乳内のDHAは高く、産後うつ病の有病率は低かったと言う研究があります。
母体から胎児への転送により、妊娠・出産期には母親には無視できないω-3脂肪酸の枯渇の危険性が高まり、その結果として産後のうつ病の危険性に関与する可能性があるとされています。
健常者と比較してうつ病患者はω-3脂肪酸の蓄積量が有意に低くω-6とω-3の比率は有意に高かったことが指摘されています。
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