小児喘息について

 小児喘息のお子さんの肩は、がちがちに凝っていることが多いです。
小児から学生の鍼灸についてはこちらをお読みください。
頸部や胸部にも反応が現れます。
発作は夜間や未明に多く出ます。
発作で眠れないお子さんの頸から後頭部は、がちがちになっていることが多く、緊張を緩めてあげると、眠りやすいです。
眠れないお子さんは、体力が弱くなりやすいです。
アトピーを初めとしたアレルギー疾患を伴っているお子さんが多いです。
環境の変化に弱い傾向があります。
食べ過ぎると症状が悪化することが多いので注意です。
過保護や厚着でも悪化要因となります。
ご両親のどちらかにアレルギーがある場合、遺伝的な要素も考えられます。
自然の中で遊ばせると、体力がつき、良い傾向にあります。
空気の汚い所は避けましょう。
  
 鍼灸治療の流れ
当院では1か月目、鍼治療の頻度は、5日から6日続けて毎日行い、20日程度期間を空けます。
期間を開けている最中に大発作があった場合には、その都度できるだけ早く鍼治療を行います。
鍼治療を多くすることで、症状が悪化することはまずありませんので安心してください。
多日数治療した方が、効果が出やすいです。
重い症状では半年から1年を目標に、施術を行います。
軽度の発作のお子さんでは、2,3か月を目標に施術を行います。
 小児喘息は成長とともに軽快する場合が殆どです。
ですがまれに成人喘息に移行する場合があります。
 2歳から3歳のころ頻繁に喘鳴を繰り返す 幼児は小児喘息に移行するリスクが高いと考えられていますので、早めに手を打った方が良いですね
小児喘息のガイドラインJPGL2005では、春先や秋口などが発作の好発時期とされています。
3歳から5歳の発症が多いようです。
 一般的に小児喘息の治療の目標は
軽いスポーツを含め、日常生活を普通に行うことができる。昼夜を通じて症状がない。
β2刺激薬の頓用の減少。学校の欠席の防止。肺機能障害の予防。PEFの安定化などとされています。
  
 薬物療法としては長期管理薬として吸入ステロイド薬が使用されることが多く、気道の炎症を抑えています。
重症度に応じて吸入ステロイドの増量、経口ステロイド、長時間作動型β2刺激薬(吸入薬・貼り薬)、抗アレルギー薬、抗コリン剤などを併用することもあるようです。
長期管理薬を使用しても発作が起こった場合は、短時間作動型β2刺激薬、ステロイド剤の点滴などが使われます。
と言うことで、ステロイド薬が使用されることがあり、副作用を気にされるご両親も多いことと思います。
発作による事故を防ぐためには、医師の処方薬が必要です。
 私たち鍼灸治療を行う立場では、症状をできるだけ緩和させ、薬物の使用を減らすお手伝いをすることが目標となります。
お子さんの笑顔を取り戻すことを第1に、優しい鍼灸治療を行います。