癌に対して、鍼灸はホスピス内で疼痛やストレス緩和に用いられた理、抗がん剤の副作用緩和に用いられてきました。
当院でもがん治療の副作用に対して鍼灸を行っております。
岡山大学の研究で、癌細胞組織には自律神経が入り込んでおり、交感神経が活発に働くと、がん組織が増大し、交感神経を抑制すると、活動が停滞することが分かりました。
鍼灸は適切な手法を使うと、交感神経を抑制し、副交感神経を活発にします。
ストレスや疲労が多いビジネスマンや、過労の方に癌が多いのは、交感神経緊張の結果ですね。

がん悪化原因は「自律神経」 岡山大チームが発表、新治療法に道
http://www.zakzak.co.jp/lif/news/190709/hea1907090006-n1.html
「略」
チームによると、自律神経は脳からの命令(電気信号)を臓器へ伝え、働きを調節するケーブルの役割を持ち、ストレスや緊張で活発に働く交感神経と、リラックス時に活発化するとされる副交感神経がある。

研究では、人の乳がん組織を調べ、がんの増大に伴って自律神経ががん組織に入り込むことを発見。乳がん患者29人のがん組織を解析すると、交感神経の密度が高い人は、術後の再発や死亡率が高いことが分かった。
さらに、遺伝子を操作して局所の自律神経の機能をコントロールする技術を開発。人の乳がんを移植したマウスの乳腺で、この技術を使って交感神経を刺激すると、がんが増殖し転移も増え、交感神経を除去すると抑制されたという。

神谷教授は「ストレスを軽減し心の平穏を保つ工夫が、がんの予防、悪化抑制に役立つことを示す結果。自律神経を操作する遺伝子治療の開発などが期待される。他の種類のがんでも調べたい」としている。