当院の鍼灸は、患者様の腹部に手を置き、腹腔内の腸の動きを感じながら、行います。
腸は自律神経の作用によって、蠕動運動の強弱が調節されています。
これが、季節的な要素や、精神的な要素によって影響を受けて、時に重大な問題を引き起こすことがあります。

例えば猛暑は、腸にダメージを与えます。
猛暑には突然の下痢や便秘に襲われたり、ガスが溜まってお腹が張ってしまったりする方が多くなります。
食欲がなかったり、それなのに下腹が出てきたりする症状は、停滞腸と呼ばれる、怖い症状かもしれません。
猛暑により発汗が多くなると、それにより水分が少なくなり、腸の動きを制限します。
それに加え、冷房の多用により、発汗と冷えを繰り返し、自律神経にダメージが加えられます。
外気が極端に暑いのに伝写の中などは、鳥肌がたつほどに寒いなど、極端な温度の違いは、自律神経に負担をかけて、腸の動きに影響します。
動きが停滞すると、老廃物が腸に溜まり、その毒素が皆様の体を蝕むのです。
それだけではなく、正しく養分を吸収できなくなったり、逆に肥満の元飲になるなど、良いことは一つもないと言う困ったものなのです。
そこで、私たちの鍼灸治療では、皆様のお腹の状況を観察しながら、できるだけ腸がきちんと動くポイントに、鍼灸を行うことで、排泄と吸収の力を強化することを目指しているのです。
鍼灸の他、食時療法として、三食のバランスを考慮した食時。
食時のリズム。
音楽を取り入れる。
オリーブ油の活用などが、上げられますので、症状によって、アドバイスを行っています。