台風がやってきて、気温の変化についていくのが大変な方が多くなっているのではないでしょうか。 今回は、気温が下がってくる秋に合わせて、体が冷えると言うことに、着目したいと思います。 冷え性といっても、実は様々な原因が考えられます。 漢方では、寒や冷と言う文字を当てはめて、いろいろな身体状況の表現をしますが、もちろん意味合いに違いがあるので、二つの文字を使い分けています。 簡単に説明しますと、自らが原因で、体の熱賛成能力が低下しているものが、冷であり、外的な要因で熱賛成能力を妨げられた情況が、寒と言うことになります。 つまり、冷は、先天的な問題や、一過性ではない身体障碍が引き起こす現象です。 また、寒は、衣食住や労働環境に伴っておこる、身体機能の多少を意味しています。 例を挙げると、筋肉隆々で、トライアスロンなんかをしていて、熱賛成能力が高そうな人が、実は冷え性であると自覚していたりします。 子供のころから、胃腸が弱く、食欲不振になったり下痢をしたりするので、小さいころからスイミングをしたり、走ったりして体は強くなったはずなのに、胃腸の弱さは改善されず、季節の変わり目に、お腹が冷えたり、足が冷たくなったりするなんて言う人は、わりと多いのです。 人は骨格筋でも熱賛成しますが、内臓でも熱賛成を行います。 先天的に胃腸が弱いと言うことで、なんらかの機能不全、つまり熱賛成能力の低下につながる要素が根本に存在すると言うことになります。 また、ある人は幼少期から引きこもりがちであり、骨格に対して筋肉量が足りない、と言う情況に陥っています。 体積に対する、筋肉量の低下は、内臓が健全であっても、全体の熱賛成能力を低下させるので、やはり手足の冷えや悪寒を感じやすくなるのです。 この場合は、後天的な身体特性と言うことになりますが、器質的な問題での熱賛成能力の低下として、「冷」と言う文字が当てはめられます。  食品スーパーのレジ打ちのパートをされている主婦が、夏なのに盛んに足が冷えると言っています。 聞けば特にこれといって、病気もせず、バランスの良い食事をし、子供のころから健康が自慢だったと言っています。 これは冷房により熱を奪われた結果であり、「寒」と言うことになります。 冷たい物を沢山食べれば、当然体の内側が冷えるのですが、この場合は身体体表が火照ったり、手足末端が熱くなったりすることが見られます。 なぜこのようなことが起きるかと言うと、冷やされた胃腸の熱賛成能力の低下分を、骨格筋の熱賛成能力で埋め合わせるからなのです。 ビール飲みに手足がやたらに熱くて、冬でもビールをがばがば飲んでも、平気な顔をしていいるような人が、このタイプです。やたらに氷を食べたがる人も、同じようなものですが、この手の人たちは、体表面は火照っていても、内側は冷たいのですから、りっぱな冷え性です。 外的な要素で体が冷えているので「寒」と言う文字が当てはまります。 つまり何をいいたいのかと言いますと、外的な「寒」は、気を付ければ病的な状況にはならないのです。 また内的な冷は、ただ気をつけるだけではなく、長期的に自らの弱点を理解し、継続して身体の維持に、取り組まなくてはならないのです。 さて、冷であっても、気温が下がったりあがったりが繰り返されると、外的な寒に体が蝕まれます。 そもそもが体に弱点があるのですから、健常な人よりも、影響を受けやすい訳です。 今日のように、極端に気温が下がった日に、売りをすると、体が冷えていて筋肉に負担がかかって、ぎっくり腰になってみたり、風をひいてみたり、神経痛が出たりするのです。 ここで、宣伝です。「笑み」 当院では、鍼灸指圧マッサージを通じて、体の熱賛成能力を高めるための施術、効果的に体を温めるための施術を行っています。 お気軽にお問い合わせください。