霊枢・血気篇より、精とは父母両性の会合によって形有るもの「受精卵」が生成されるが、常にそれに先立って生ずるものとされています。 精は、生体の原始的物質基礎で、これは生体が形成される前「つまり受精卵となる前から」生成されると理解されています。 また精は、生体を栄養する物質であり、生理活動の過程で常に消耗され、また常に補充拡充されることによって、生命が維持されると漢方医学では理解されています。  精は、<先天の精>と<後天の精>とに分けられます 後天の精は、水穀から化生した精微で、栄養物質から生じたものです。 先天の精は、生体形成以前の父母の精気に由来するものですが、この父母の精気も後天の精気によって育成されたもので、世代を超えた飲食栄養の精微と密接な関係があると考えられています。 このように漢方医学では、世代を超えて、摂取されてきた整体にとって必要な栄養状態が、体質と関連が深いと考えられています。 現代医学でも遺伝的要素が着目されていますが、漢方医学でもそれに近い世代間での関連性に着目しており、その時代継承には、普段からの栄養摂取や生活スタイルが、大きく関与していると考えられているのです。 当院では、様々なライフスタイルに合わせた、食事や運動に関するアドバイスと、鍼灸を用いた体質改善に力を入れています。